

豚は繊細で、環境の変化から影響を受けやすい生き物です。衛生状態が悪くなったりストレスがたまったりすると、すぐに病気になりやすくなります。一度病気が発生すれば、その農場から完全に病気がなくなるまでには大変な時間がかかってしまうのです。病気になる前に予防する。それが、「和豚もちぶた」を育てる私たちのモットーです。

農場には、専属の養豚専門獣医が定期的に訪ねてきて、豚たちの健康をチェックしています。彼らは、豚達にとって「注射を打つ怖いお医者さん」ではありません。なぜなら注射や薬に頼るのではなく、飼育環境条件を整えて豚がもともと持っている抵抗力を引き出し、自然分娩・自然飼育を基本とした健康管理を行っているからです。豚1頭1頭ごとに蓄積されたデータなどをもとに、農家の皆さんにいろいろな角度からアドバイスもしているんですよ。
予防接種に使った針は、折れてないか無くなってないか、必ず確認します。肉の中に針が残ることなんてありえませんよ。
豚舎の掃除には、強力なジェット噴射式の掃除機を使っています。豚舎がきれいだと豚たちもみんな気持ちよさそうですね。
周囲の自然環境に対しても厳しい目を光らせています。汚水は農場内の浄化槽できれいな水に戻してから排水しています。
「和豚もちぶたは」、グループ農家の豚舎でそれぞれ育ちます。豚が移動するたび、出荷されるたび、空いた飼育場は徹底的に洗浄・消毒され、衛生レベルの高い状態が保たれます。放牧というと聞こえがよいですが、狭い土地で放牧を行うと、フンや尿が土に染みこんだり、野生の動物などから病気を持ち込まれたりと、たちまち不衛生な状態になってしまいます。たった1頭の豚を放牧するだけでも大変広大な土地が必要となるんですね。
豚達の健康を守るためには、普段から環境への気配りが必要です。大切なのは、農場に病原菌を持ち込まないこと。そのために、農場へ入る車は必ず消毒をします。人も長靴を消毒してからでないと入れません。もちろん汚水処理の検査も欠かさず、万全に行っています。
病気はもちろん、ストレスを感じながら育った豚は肉質も悪くなってしまいます。よい環境で健康に育った豚はおいしい。こうした気配りは当たり前のことかもしれませんが、とても難しことでもあるのです。豚にとってここちよい環境を作り、病気を予防するために、毎日毎日地道な努力をまじめに続けています。